ルールはエージェントへのシステムレベルの指示を提供します。それらは、プロジェクトに対する永続的なコンテキスト、優先設定、ワークフローです。Cursor は 4 種類のルールをサポートしています
Cursor 再入門: コア: ルール
作成 : Masashi Okumura (@classcat.com)
作成日時 : 12/05/2025
バージョン : 2.1.47
* 本記事は cursor.com/docs の以下のページを参考にしています :
* サンプルコードの動作確認はしておりますが、必要な場合には適宜、追加改変しています。
* ご自由にリンクを張って頂いてかまいませんが、sales-info@classcat.com までご一報いただけると嬉しいです。

Cursor 再入門: コア: ルール
ルールはエージェントへのシステムレベルの指示を提供します。それらは、プロジェクトに対する永続的なコンテキスト、優先設定、ワークフローです。
Cursor は 4 種類のルールをサポートしています :
- プロジェクト・ルール – .cursor/rules に保存され、バージョン管理され、スコープはコードベースに設定されます。
- ユーザ・ルール – Cursor 環境に大域的です。エージェント (チャット) により使用されます。
- チーム・ルール – Available on Team and Enterprise plans.
- AGENTS.md – マークダウン形式のエージェント指示。.cursor/rules の単純な代替。
ルールの仕組み
大規模言語モデルは補完にわたりメモリを保持しません。ルールはプロンプトレベルで永続的かつ再利用可能なコンテキストを提供します。
適用される場合、ルールのコンテンツはモデルコンテキストの先頭に含められます。これは、AI にコード生成、編集の解釈やワークフローの支援のための一貫性のあるガイダンスを与えます。

プロジェクトルール
プロジェクトルールは .cursor/rules にあります。各ルールはファイルでバージョン管理されます。ルールはパスパターンを使用してスコープを指定したり、手動で呼び出したり、関連性に基づいて含めることができます。サブディレクトリは、そのフォルダをスコープとする独自の .cursor/rules ディレクトリを含むことができます。
プロジェクトルールを使用して :
- コードベースに関するドメイン固有の知識をエンコードします
- プロジェクト固有のワークフローやテンプレートを自動化します
- スタイルやアーキテクチャの決定を標準化します
ルール解剖 (anatomy)
各ルールファイルは、メタデータとコンテンツをサポートする MDC (.mdc) で記述されています。プロパティ description, globs, alwaysApply を変更する、type ドロップダウンからルールの適用方法を制御できます。
| Rule Type | 説明 |
|---|---|
| Always Apply | すべてのチャットセッションに適用 |
| Apply Intelligently | エージェントが説明に基づいて関連性があると判断した場合 (に適用) |
| Apply to Specific Files | ファイルが特定のパターンにマッチする場合 |
| Apply Manually | When @-mentioned |
---
globs:
alwaysApply: false
---
- Use our internal RPC pattern when defining services
- Always use snake_case for service names.
@service-template.ts
ネストされたルール
ルールはプロジェクト全体で .cursor/rules ディレクトリに配置することで整理できます。ネストされたルールは、ディレクトリ内のファイルが参照される際に自動的にアタッチされます。
project/
.cursor/rules/ # Project-wide rules
backend/
server/
.cursor/rules/ # Backend-specific rules
frontend/
.cursor/rules/ # Frontend-specific rules
ルールの作成
New Cursor Rule コマンドを使用するか、Cursor Settings > Rules に移動してルールを作成します。これは .cursor/rules に新しいルールファイルを作成します。settings からすべてのルールとそれらのステータスを確認できます。

ベストプラクティス
良いルールは焦点が絞られ、実行可能で、スコープが明確です。
- ルールは 500 行以内に抑えます
- 大規模なルールは複数の、構成可能なルールに分割します
- 具体的な例や参照フアイルを提供します
- 曖昧なガイダンスは避けます。明確な内部ドキュメントのようにルールを記述します
- チャットでプロンプトを繰り返す場合はルールを再利用します。
AGENTS.md
AGENTS.md はエージェントへの指示を定義するための単純な markdown ファイルです。単純なユースケースのために .cursor/rules の代替としてプロジェクト・ルートに配置できます。
プロジェクトルールとは異なり、AGENTS.md は、メタデータや複雑な設定がない、plain な markdown ファイルです。構造化されたルールのオーバーヘッドがなく、単純で読みやすい指示を必要とするプロジェクトに最適です。
Cursor はプロジェクトルートとサブディレクトリの AGENTS.md をサポートします。
# Project Instructions
## Code Style
- Use TypeScript for all new files
- Prefer functional components in React
- Use snake_case for database columns
## Architecture
- Follow the repository pattern
- Keep business logic in service layers
改良
ネストされた AGENTS.md のサポート
サブディレクトリ内のネストされた AGENTS.md のサポートが利用可能になりました。プロジェクトの任意のサブディレクトリに AGENTS.md を配置することができて、そのディレクトリ内やそのサブディレクトリ内のファイルを操作する場合、それらは自動的に適用されます。
これは、作業しているコードベースの領域 (area) に基づいてエージェントへの指示のより細かい制御を可能にします :
project/
AGENTS.md # Global instructions
frontend/
AGENTS.md # Frontend-specific instructions
components/
AGENTS.md # Component-specific instructions
backend/
AGENTS.md # Backend-specific instructions
ネストされた AGENTS.md ファイルの指示は親ディレクトリのものと組み合わされ、より具体的な指示が優先されます。
ユーザルール
ユーザルールは、すべてのプロジェクトに適用される、Cursor Settings → Rules で定義されるグローバルな設定です。それらはエージェント (チャット) により使用され、好みのコミュニケーション・スタイルやコーディング規約を設定するのに適切です。
Please reply in a concise style. Avoid unnecessary repetition or filler language.
.cursorrules
プロジェクト・ルートの .cursorrules (legacy) ファイルは依然としてサポートされますが、deprecated とされる予定です。プロジェクト・ルールまたは AGENTS.md への移行を勧めます。
以上