このガイドでは、Hermes のセットアップをゼロから始め、実際の使用に耐えうる動作環境を構築する方法を解説します。インストール、プロバイダの選択、チャット機能の確認、そして問題が発生した場合の正確な対処法まで、網羅しています。
Hermes エージェント ☤ 入門 : Getting Started – クイックスタート
作成 : Masashi Okumura (@classcat.com)
作成日時 : 06/27/2026
バージョン : Hermes Agent v0.17.0 (v2026.6.19)
* 本記事は hermes-agent.nousresearch.com/docs の以下のページを参考にしています :
* サンプルコードの動作確認はしておりますが、必要な場合には適宜、追加改変しています。

Hermes エージェント ☤ 入門 : Getting Started – クイックスタート
このガイドでは、Hermes のセットアップをゼロから始め、実際の使用に耐えうる動作環境を構築する方法を解説します。インストール、プロバイダの選択、チャット機能の確認、そして問題が発生した場合の正確な対処法まで、網羅しています。
Who this is for
- 全くの初心者で、すぐに使える環境を構築したい方
- プロバイダーを切り替えるにあたり、設定ミスで時間を無駄にしたくない方
- チーム、ボット、または常時稼働のワークフロー向けに Hermes をセットアップしたい方
- 「インストールはできたけど、何も動作しない」という状況にうんざりしている方
最短ルート
あなたの目標に合った行を選択してください :
- (目標 – Do this first – Then do this)
- Hermes を自分のマシンで動作させたいだけです – `hermes setup` – 実際のチャットを実行して、応答があることを確認してください
- プロバイダーは既に知っています – `hermes model` – 設定を保存してからチャットを開始してください
- ボットまたは常時稼働の設定が欲しい – (CLI 動作後) `hermes gateway setup` – Telegram, Discord, Slack, または他のプラットフォームに接続
- ローカルまたはセルフホスト型モデルを希望 – `hermes model` → カスタム・エンドポイント – エンドポイント、モデル名、コンテキスト長を確認
- 複数のプロバイダーによるフォールバックを希望 – まずは `hermes model` – ルーティングとフォールバックは、基本チャットが動作した後にのみ追加
経験則: Hermes が通常のチャットを完了できない場合は、まだ機能を追加しないでください。まずは一連のクリーンな会話が機能するようにし、それからゲートウェイ、cron、スキル、音声、ルーティングなどのレイヤーを追加してください。
1. Hermes Agent のインストール
macOS または Windows で Hermes Desktop インストーラーを使用 (推奨)
コマンドラインとデスクトップ・アプリケーションを簡単にインストールするには、Web サイトから Hermes Desktop インストーラーをダウンロード して実行します。
Hermes Desktopを使用しない場合 :
Hermes Desktop を使用せずにコマンドライン only インストールをするには、以下を実行してください :
Linux / macOS / WSL2 / Android (Termux)
curl -fsSL https://hermes-agent.nousresearch.com/install.sh | bash
After it finishes, reload your shell:
source ~/.bashrc # or source ~/.zshrc
For detailed installation options, prerequisites, and troubleshooting, see the Installation guide.
2. プロバイダーの選択
最も重要なセットアップ手順です。`hermes model` を使用して、選択をインタラクティブに段階的に設定します。
hermes model
💡 最も簡単な方法: Nous ポータル
1つのサブスクリプションで 300+ モデルに加え、ツールゲートウェイ (ウェブ検索, 画像生成, TTS, クラウドブラウザ) をカバーできます。新規インストールの場合:
hermes setup --portal
これにより、ログイン、Nous をプロバイダとする設定、ツールゲートウェイの有効化、のすべてが 1 つのコマンドで完了します。
ℹ️ セットアップモード
新規インストール時、`hermes setup` には以下の 3 つのモードがあります :
- クイックセットアップ (Nous ポータル) — 無料の OAuth ログイン、API キー不要; モデルとツールゲートウェイツールをセットアップします。推奨される迅速なセットアップ方法です。
- 完全セットアップ — すべてのプロバイダー、ツール、オプションを自分で順番に設定します (BYOK – 自身の API キーの利用)。
- 白紙状態 (Blank Slate) – エージェントを実行するために必要な最小限のもの以外、すべてが オフ (無効) の状態で開始されます: プロバイダー & モデル、ファイル操作ツールセット、ターミナル・ツールセット。ウェブ、ブラウザ、コード実行、ビジョン、メモリ、委任、cron、スキル、プラグイン、MCPサーバー – そして圧縮、チェックポイント、スマートルーティング、メモリキャプチャはすべて無効になっています。
最小限のベースラインが適用された後、2 つのパスのいずれかを選択します: すべてを無効にした状態から開始する (最小限のエージェントで当面は完了する) か、または すべての設定を実行します(ツール、スキル、プラグイン、MCP、およびメッセージングをオプトインする)。
最小限の機能で、完全に制御可能なエージェントが必要で、必要な機能だけを有効にしたい場合は、これを選択してください。
Blank Slate は、platform_toolsets.cli リストと agent.disabled_toolsets を明示的に書き込むため、ユーザーが選択していないツールは – `hermes update` 後でさえも – ロードされません。後で `hermes tools` を使って再度有効化したり、`hermes skills opt-in –sync` でスキルをシードしたり、`hermes setup agent` で設定を調整したりできます。
Good defaults:
■ Nous Portal
・概要: サブスクリプションベース、設定不要 (ゼロ構成)
・設定方法: `hermes model` 経由での OAuth ログイン
■ OpenAI Codex
・概要: ChatGPT OAuth、Codex モデルを使用
・設定方法: `hermes model` 経由でのデバイスコード認証
■ Anthropic
・概要: Claude モデルに直接アクセス — Max プラン + 追加利用クレジット (OAuth), またはトークン課金制の API キー
・設定方法: `hermes model` → OAuth ログイン(Max プラン + 追加クレジットが必要), または Anthropic API キー
■ OpenRouter
・概要: 多数のモデルに対応したマルチプロバイダー・ルーティング
・設定方法: API キーを入力
■ Z.AI
・概要: GLM / Zhipu ホスト型モデル
・設定方法: GLM_API_KEY / ZAI_API_KEY を設定 (Z_AI_API_KEY も利用可)
■ Kimi / Moonshot
・概要: Moonshot ホスト型のコーディングおよびチャット用モデル
・設定方法: KIMI_API_KEY を設定 (または Kimi-Coding 専用の KIMI_CODING_API_KEY)
■ Arcee AI
・概要: Trinity モデル
・設定方法: ARCEEAI_API_KEY を設定
■ GMI Cloud
・概要: マルチモデル直接 API
・設定方法: GMI_API_KEY を設定
■ MiniMax (OAuth)
・概要: ブラウザ OAuth 経由の MiniMax フロンティアモデル — API キー不要 (hermes_cli/models.py 内のモデル名はリリース間で変更される可能性あり)
・設定方法: `hermes model` → MiniMax (OAuth)
■ MiniMax
・概要: グローバル向け MiniMax エンドポイント
・設定方法: MINIMAX_API_KEY を設定
■ Hugging Face
・概要: 統合ルーター経由で 20+ オープンモデル (Qwen, DeepSeek, Kimi 等)
・設定方法: HF_TOKEN を設定
■ AWS Bedrock
・概要: ネイティブの Converse API 経由で Claude、Nova、Llama、DeepSeek
・設定方法: IAM ロールまたは `aws configure` (ガイド)
■ Azure Foundry
・概要: Azure AI Foundry ホスト型モデル
・設定方法: AZURE_FOUNDRY_API_KEY + AZURE_FOUNDRY_BASE_URL を設定
■ Google AI Studio
・概要: 直接 API 経由の Gemini モデル
・設定方法: GOOGLE_API_KEY / GEMINI_API_KEY を設定
■ xAI
・概要: 直接 API 経由の Grok モデル
・設定方法: XAI_API_KEY を設定
■ xAI Grok OAuth
・概要: SuperGrok / Premium+ サブスクリプション、API キー不要
・設定方法: `hermes model` → xAI Grok OAuth
■ NovitaAI
・概要: マルチモデル API ゲートウェイ
・設定方法: NOVITA_API_KEY を設定
■ StepFun
・概要: Step Plan モデル
・設定方法: STEPFUN_API_KEY を設定
■ Xiaomi MiMo
・概要: Xiaomi ホスト型モデル
・設定方法: XIAOMI_API_KEY を設定
■ Tencent TokenHub
・概要: Tencent ホスト型モデル
・設定方法: TOKENHUB_API_KEY を設定
■ Ollama Cloud
・概要: マネージド Ollama ホスト型モデル
・設定方法: OLLAMA_API_KEY を設定
■ LM Studio
・概要: OpenAI 互換 API を公開するローカルデスクトップアプリ
・設定方法: LM_API_KEY を設定 (デフォルト以外の場合は LM_BASE_URL も)
■ Qwen OAuth
・概要: Qwen ポータルのブラウザ OAuth — API キー不要
・設定方法: `hermes model` → Qwen OAuth
■ Kilo Code
・概要: KiloCode ホスト型モデル
・設定方法: KILOCODE_API_KEY を設定
■ OpenCode Zen
・概要: 厳選モデルへの従量課金制アクセス
・設定方法: OPENCODE_ZEN_API_KEY を設定
■ OpenCode Go
・概要: オープンモデル向けの月額 $10 サブスクリプション
・設定方法: OPENCODE_GO_API_KEY を設定
■ DeepSeek
・概要: 直接的な DeepSeek API アクセス
・設定方法: DEEPSEEK_API_KEY を設定
■ NVIDIA NIM
・概要: build.nvidia.com またはローカル NIM 経由の Nemotron モデル
・設定方法: NVIDIA_API_KEY を設定(オプション: NVIDIA_BASE_URL)
■ GitHub Copilot
・概要: GitHub Copilot サブスクリプション (GPT-5.x, Claude, Gemini 等)
・設定方法: `hermes model` 経由の OAuth、または COPILOT_GITHUB_TOKEN / GH_TOKEN
■ GitHub Copilot ACP
・概要: Copilot ACP エージェントバックエンド (ローカルの copilot CLI を起動)
・設定方法: `hermes model` (copilot CLI + copilot へのログインが必要)
■ カスタムエンドポイント
・概要: VLLM, SGLang, Ollama, または任意の OpenAI 互換 API
・設定方法: ベース URL + API キーを設定
ほとんどの初回ユーザーの場合: プロバイダーを選択し、変更する理由が明確でない限り、デフォルト設定を受け入れてください。環境変数とセットアップ手順を含むプロバイダーの全カタログは、Providers ページにあります。
⚠️ 最小コンテキストサイズ: 64K トークン
Hermes Agentは、少なくとも 64,000 トークンのコンテキストを持つモデルを必要とします。コンテキストサイズが小さいモデルでは、複数ステップのツール呼び出しワークフローに必要な作業メモリを確保できず、起動時に拒否されます。ホストされているモデル (Claude, GPT, Gemini, Qwen, DeepSeek) のほとんどは、この要件を容易に満たしています。ローカルモデルを実行している場合は、コンテキストサイズを少なくとも 64K に設定してください (例: llama.cpp の場合は `–ctx-size 65536`, また Ollama の場合は `-c 65536`)。
💡 ヒント: `hermes model` を使用してプロバイダーをいつでも変更できます – ベンダーロックインの心配はありません。For a full list of all supported providers and setup details, see AI Providers.
設定の保存方法
Hermes は秘密情報を通常の config から分離しています :
- 秘密情報とトークン → ~/.hermes/.env
- 非シークレット設定 → ~/.hermes/config.yaml
値を正しく設定する最も簡単な方法は、CLI を使用することです :
hermes config set model anthropic/claude-opus-4.6
hermes config set terminal.backend docker
hermes config set OPENROUTER_API_KEY sk-or-...
The right value goes to the right file automatically.
3. 最初のチャットを実行する
hermes # classic CLI
hermes --tui # modern TUI (recommended)
💡 インターフェースの選択
Hermes には 2 種類のターミナルインターフェースを公開しています: 従来の prompt_toolkit CLI と、モーダルオーバーレイ、マウス選択、ノンブロッキング入力に対応した新しい TUI です。どちらもセッション、スラッシュコマンド、設定を共有します – `hermes` と `hermes –tui` でそれぞれを試してみてください。
モデル、利用可能なツール、スキルとともにウェルカム・バナーが表示されます。具体的で確認しやすいプロンプトを試してください :
Summarize this repo in 5 bullets and tell me what the main entrypoint is.
Check my current directory and tell me what looks like the main project file.
Help me set up a clean GitHub PR workflow for this codebase.
このリポジトリを 5 つの箇条書きで要約し、メインのエントリーポイントを教えてください。
現在のディレクトリを確認し、メインのプロジェクトファイルと思われるものを教えてください。
このコードベースに適した、クリーンな GitHub PR ワークフローのセットアップを手伝ってください。
成功時のイメージ:
- バナーにあなたが選んだモデル/プロバイダーが表示されている
- Hermes はエラーなしで返答する
- 必要に応じてツールを使用できる (ターミナル, ファイル読み込み, ウェブ検索)
- 会話は 1 ターンを超えて正常に継続する
4. セッション・ワークの検証
先に進む前に、セッション再開機能が正常に動作することを確認してください :
hermes --continue # Resume the most recent session
hermes -c # Short form
これで直前のセッションに戻れるはずです。戻れない場合は、同じプロファイルを使用しているか、セッションが実際に保存されているかを確認してください。これは、複数の設定やマシンを同時に操作している際に重要になります。
5. 主要機能を試す
ターミナルの使用
❯ What's my disk usage? Show the top 5 largest directories.
❯ ディスク使用量はどれくらいですか? 使用量の大きい上位 5 つのディレクトリを示してください。
エージェントはユーザーに代わってターミナルコマンドを実行し、結果を表示します。
スラッシュコマンド
すべてのコマンドの自動補完ドロップダウンを表示するには、/ を入力します :
- /help – 利用可能なコマンドをすべて表示します
- /tools – 利用可能なツールの一覧を表示します
- /model – モデルを対話的に切り替えます
- /personality pirate – 面白いパーソナリティを試してみましょう
- /save – 会話を保存します
複数行入力
Alt+Enter, Ctrl+J, または Shift+Enter を押すと、新しい行を追加できます。
Shift+Enter は、それを個別のキーシーケンスとして送信するターミナルが必要です (デフオルトでは、Kitty / foot / WezTerm / Ghostty; iTerm2 / Alacritty / VS Code ターミナルは、Kitty キーボードプロトコルを有効にする必要があります)。Alt+Enter と Ctrl+J はすべてのターミナルで動作します。
エージェントの中断
エージェントの処理に時間がかかりすぎる場合は、新しいメッセージを入力して Enter キーを押してください – 現在のタスクが中断され、新しい指示に切り替わります。Ctrl+C も機能します。
以上